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韓国映画『劇場前』感想

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韓国映画『劇場前/극장전』感想(2005/89分)
監督: ホン・サンス
出演: キム・サンギョン、オム・ジウォン、イ・ギウ 他


<あらすじ>
若い男(イ・ギウ)は、偶然初恋の女性(オム・ジウォン)と再会しする。人生にそれほどの価値を見出せない二人は自殺を試みるが、結局死ねない。
・・・
入院中の先輩が監督した作品を劇場で見た後輩ドンス(キム・サンギョン)は、映画のヒロインである女優ヨンシル(オム・ジウォン)を、劇場前で見かける。


<感想>
オム・ジウォンが気になって見てみたが・・・う~ん、どうなんだろう。
「人間の欲望を鋭く静かに描く小品」的な内容だけど私には合わなかった。

前半は劇中の映画で、後半が今の話。
前半ではモラトリアム的な無聊感から自殺しようとする若い男女の話で、後半はいい年をして周りと妥協することを知らずかっこつけて女のケツだけ追いかける男と女優の話。
共通するのは女のほうがより積極的でかつさめているということ。
男の主役は終始刹那的だけど、最後に監督が「死にたくない」と慟哭するシーンで生への執着を見せる。先輩へのコンプレックスが大きいドンスの将来の姿が重なる。

会話の途中で引きからぐっと顔をアップにするシーンがちょくちょくあるんだけど、特に効果が在るとは思えず不自然に感じた。劇中映画のほうだけでそれがあるなら分からなくはないんだけどね。それもわかってあえてやっているということか・・・

当時28歳のオム・ジウォンはきれいで、濡れ場にも一切動じていない。
監督はオム・ジウォンを脱がせたかっただけってことは無いよね?

ヨンシルが「一緒に死のう」というドンスに対して、「あなたは(先輩の)映画の内容ちゃんと理解してないね」的な台詞を言う。ホン監督が観客に対して言っているように聞こえて傲慢に感じた。

名監督といわれるホン・サンス作品なので映画業界に詳しい人とか、見る人が見ればぐっと来るものがあるのかもしれない。


★★☆☆☆

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