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韓国映画『共謀者』感想

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韓国映画『共謀者』(2012/111分)
監督: キム・ホンソン
出演: イム・チャンジョン、チェ・ダニエル、オ・ダルス、チョ・ユニ、チョン・ジユン 他


韓国版を鑑賞。


<あらすじ>

ヨンギュ(イム・チャンジョン)は韓国-中国間の旅客船内で誘拐した人から臓器を取り出し売買する専門家だったがある失敗の後、運び屋を使った小さな密輸組織の元締めとなっている。ある日コンテナごとの密輸という大仕事を何者かの通報により失敗する。同じころヨンギュが好意を抱く旅客船のチケット販売窓口に勤務するユリ(チョ・ユニ)が、父親の臓器移植が国内で出来ないことに落胆し、(それとしらず)臓器密売組織を通じて中国での臓器移植を決めたことを知らされる。
やむを得ず再び臓器密売に手を染めることを決心したヨンギュは、臓器摘出担当の医者ギョンジェ(オ・ダルス)らチームとともに船に乗り込む。ターゲットであるチェヒ(チョン・ジユン)の夫サンホ(チェ・ダニエル)が部屋を離れた隙にチェヒを誘拐し臓器密売作戦が開始するが・・・


<感想>

コメディ映画への出演が多いイム・チャンジョンが新境地に挑んだクライム・サスペンス。

シリアスな雰囲気と緊張感は悪くないが、見終わってみるとサスペンス部分で脚本に相当穴があったような気がする。かといってもう一度見たくなるような内容でもなかった。

ラストの展開のためになんとかこじつけたということだろう。誘拐しての臓器密売という非常に悪辣な犯罪を扱っているので、ストーリーのこじつけが分かると一気にさめる。雰囲気つくりはうまいだけに問題の深刻さにたいして不誠実な印象を受けた。

登場人物だれからも遵法精神や責任感が感じられないため感情移入できない。いや表面的にはヨンギュに感情移入して「臓器摘出・運搬・密売」が失敗しないかとはらはらさせるつくりになっているんだけど、この構造自体が私には到底受け入れらず映画にのめりこめなかった。

「ああ、見つかっちゃう」じゃなくて「いやいや、もう見つかっちゃって全部終われよ」という感じかな。

ラストからもなんのメッセージも伝わってこず後味の悪さだけが残った。


★★☆☆☆


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