どうも。 去年の日本と韓国の映画興行収入ランキングベスト15(韓国は観客数順)を調べてみたよ。 数字は大まかな感じで(爆)。 韓国の興行収入は円換算、青字は外国映画。 |
韓国 | |||
1 | 7番房の奇跡 | 88億 | 1280万 |
2 | スノーピアサー | 64億 | 924万 |
3 | 観相 | 63億 | 913万 |
4 | アイアンマン3 | 68億 | 900万 |
5 | ベルリン | 50億 | 716万 |
6 | 隠密に偉大に | 46億 | 695万 |
7 | かくれんぼ | 38億 | 560万 |
8 | ザ・テロライブ | 38億 | 557万 |
9 | 監視者たち | 37億 | 550万 |
10 | ワールドウォーZ | 37億 | 523万 |
11 | 新しき世界 | 33億 | 468万 |
12 | 結界の男 | 27億 | 389万 |
13 | スパイ | 23億 | 343万 |
14 | ゼログラビティ | 29億 | 317万 |
15 | タワー | 22億 | 316万 |
日本 | ||
1 | 風立ちぬ | 116億 |
2 | モンスター・ユニバーシティ | 89億 |
3 | テッド | 41億 |
4 | ドラえもん のび太のひみつ道具博物館 | 39億 |
5 | 名探偵コナン 絶海の探偵 | 35億 |
6 | 謎解きはディナーのあとで | 31億 |
7 | 真夏の方程式 | 31億 |
8 | ポケモン(以下略) | 31億 |
9 | ドラゴンボールZ 神と神 | 30億 |
10 | シュガー・ラッシュ | 29億 |
11 | プラチナデータ | 25億 |
12 | アイアンマン3 | 25億 |
13 | そして父になる | 23億 |
14 | 怪盗グルーのミニオン危機一髪 | 21億 |
15 | ストロベリーナイト | 21億 |
日本のほうは一作も見てないので内容は分からないんだけど・・・
・ジブリは別格
・アニメ強し(7作)
・福山とミステリーが人気
こんなところかな?
で、日本と比べると韓国はジャンルが多様だね。(リンクをクリックで私の感想エントリーが開きます)
7番房の奇跡・・・感動ドラマ・ちょっとコメディ
観想・・・時代劇
隠密に偉大に・・・ドラマ・コメディ
かくれんぼ・・・スリラー
ザ・テロライブ・・・スリラー
監視者たち・・・クライム・サスペンス
新しき世界・・・クライム・アクション・ドラマ
結界の男・・・コメディ・ドラマ
スパイ・・・コメディ
タワー・・・パニック
日本と比べると非常にオトコくっさい感じだねぇ。もちろんこれらは女性も見てるけどね。
北朝鮮関連「ベルリン」「隠密に・・・」が入るのは韓国ならでは。この他にもTOP主演「同窓生」など何作かあったきがする。
▲「ベルリン」より、ハ・ジョンウ(左)とハン・ソッキュ(右)
人口が日本の半分以下であることを考えれば興行収入は非常に頑張ってるよね。というか韓国映画は今全盛期で、その要因の一つは豊富な俳優陣。
ヒット請負人ハン・ソッキュは「ベルリン」でしっかり答えを出し、共演した新ヒット請負人ハ・ジョンウは「ザ・テロライブ」もヒット。
▲ソン・ガンホ主演「弁護人」、モデルはノ・ムヒョン元大統領
主演し大ヒット中の「弁護人」は既に今年トップの可能性が高くて、「観想」「スノーピアサー」とはずれなしのソン・ガンホはなんかもうすごすぎて・・・わけわかんないね。
「監視者たち」「スパイ」「タワー」のソル・ギョングもとどまるところを知らない。
▲去年10月公開された「ソウォン(願い)」
ソル・ギョングとオム・ジウォン主演でとても評価が高かったんだけど、子供が暴行されて・・・という内容がきつそうで見ていない。
▲「新しき世界」。左からチェ・ミンシク、イ・ジョンジェ、ファン・ジョンミン
「新しき世界」でブレイクしたファン・ジョンミン、大好きな「太陽はない」コンビのチョン・ウソンとイ・ジョンジェら中堅に加え、新スターキム・スヒョンなど若手もぞくぞく育ってきていて、タレントがとにかく豊富。
▲キム・スヒョンは「隠密に偉大に」でコメディ演技を見せた
こう見てみると1998年の韓国初のブロックバスター映画「シュリ」はたしかに韓国映画のターニングポイントだったといえるね。出演したのは、ハン・ソッキュ、チェ・ミンシク「新しき世界」、ソン・ガンホ(&ファン・ジョンミン)ら。
大規模な海外ロケとアクションで制作費はそうとう高かったと思われる「ベルリン」や、本気のVFXで見せた「タワー」など、ハイリスクな投資でもちゃんと結果が出せているのは素晴らしいこと。
「アイアンマン3」の韓国での興行収入が日本の倍以上っていうのも興味深い。
それでいてトップは期待も予算も低かった感動もの「7番房の奇跡」というのが、韓国の映画ファンのリテラシーを感じるね。(お涙頂戴だとの批判もやはりある)
いつも思うのは韓国では映画が文化というよりは生活の一部になっていて、「○○観た?」っていうより「あれ?○○まだ観てないの?」って雰囲気。だれもがそのとき公開している映画のうち1-2作は見ている感じかな。
「7番房の奇跡」「新世界」&「スノーピアサー」は現在日本で公開中。どれも楽しいよ。
個人的には「7番房・・・」「新世界」はDVDを待ったとしても、「スノーピアサー」は映画館で見ることをお勧めしたい。