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韓国映画『結界の男』感想

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韓国映画『結界の男』(韓国2013・日本2014/127分)
監督: チョ・ジンギュ
出演: パク・シニャン、キム・ジョンテ、オム・ジウォン他


韓国版を鑑賞。

原題は『박수건달(発音:パクスコンダル)』という造語。意味は「男のムダン(霊的占い師)のチンピラ」
백수건달(発音:ペクスコンダル)という言葉が有って、仕事もせずにふらふらしてるやつって意味があるんだよね。

今回はネタバレなしで。

 

  

<あらすじ>

暴力団のナンバー2グァンホ(パク・シニャン)は、組内のライバル・テジュ(キム・ジョンテ)からきりつけられて手のひらに傷を負う。それ以来、現実にはありえないものが見え、聞こえるようになり、何かに導かれるようにるムダン(霊的占い師)の元を訪れる。

「死ぬはずだった運命が何かによって生かされてるね。受け入れないと結局死ぬしかないよ」というムダンの言葉通り、不可思議な出来事はひどくなるばかり。組には内緒でヤクザと占い師の二束のわらじを履くことになったグァンホは、その的中率から人気占い師となるが・・・

 

<感想>

コメディ、アクション、ドラマといろいろ楽しめる映画。

バリバリのヤクザが占い師として人の相談、さらには死んだ魂の悩み解決をさせられる部分はなかなか楽しい。

 

韓国の占い師は、大きく二つに分かれていて、学問的に四柱推命や人相学、手相などで相談に乗る人と、霊的に占う、いわゆる「見える」人がいるんだけど、この映画では後者の人の話。知らなかったんだけど男は原題にあるパクスと呼ぶらしい。ムダンは蔑称と捉えられることがあるため、ムソギン(巫俗人)と呼ぶことも多い。

何人か巫俗人に会ったことがあるけど、ある人は歌手になるための練習していたら、神様が降りてきて(これをシンネリムという)、しょうがなく夢をあきらめて巫俗人になったんだとか。普通は女性が母方から受け継ぐことが多い。

余談だけど今の時期(旧正月前後)は、来年の運勢を知りたい客で占い師はかきいれどき。

 

ということでグァンホもしかたなく占い師になるんだけど、なんと死んだ人の霊まで見えるようになっちゃってさあ大変。パク・シニャンはナチュラルな凶暴性が感じられる俳優だけにそのギャップで笑わせる。アクションは相変わらずキレてる。

                                                     

助演陣がなかなか強力。

『7番坊の奇跡』『バンガ?バンガ!』でも印象的だったキム・ジョンテが、持ち味のオネエっぽい感じ炸裂。ラストは爆笑!

現在ドラマ『3回結婚する女』にイ・ジアの姉役で出演中のオム・ジウォンがムダン役を好演。彼女は演技がものすごくうまいね。

キム・ソンギュン(『隣人』)、特別出演のチョ・ジンウン(『悪いやつら』)もいい味出してる。

 

伏線もすっきり回収し、つぼを押さえた作りで好感が持てる作品。

日本でも来月公開とのことなのでデート映画にいかが?

 

 

 

★★★☆☆

日本公開のニュース
http://japanese.joins.com/article/323/180323.html

(上映館がよくわからない)


http://www.t-joy.net/cinemaex/about.html

1/25~福岡T・ジョイ博多にて)


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