韓国映画『オオカミ少年 拡張版』(2012、通常版は125分)
監督: チョ・ソンヒ
出演: ソン・ジュンギ、パク・ボヨン、チャン・ヨンナム、ユ・ヨンソク
ソン・ジュンギのオオカミ男の演技が話題になりヒットしたファンタジー・恋愛映画。
数分の追加および変更があるという拡張版(韓国版)を鑑賞。
<あらすじ>
療養のために山中の小さな村に引っ越してきたジュニ(パク・ボヨン)とその家。
亡くなった父のビジネスパートナーが用意してくれたその家の敷地内には、檻が並ぶ怪しげな小屋があった。
間もなくジュニらは、真っ黒に汚れ、うなる事しか出来ない少年(ソン・ジュンギ)と出会い、しばらくの間面倒を見ることになる。犬のように食卓を荒らす彼を嫌悪するジュニだが、彼をしつけることに小さな生きがいを見つけ、元気を取り戻すと同時に少年に愛情を抱くようになる。
チョルスと名づけられた少年は、ジュニを慕い徐々に人間性を取り戻すように見えたが、ジュニに恋心を抱く家の持ち主の息子(ユ・ヨンソク)がジュニに乱暴しようとする場面を目撃すると、獣の姿に変わりジュニを守る。
チョルスの秘密を知ると見られる科学者が軍の関係者とともに現れ・・・・チョルスとジュニの運命は。
<感想>
老いたジュニの回想からはじまりエンドロールまできっちりと見せるが、2時間はちょっと長い。内容的に100分以内におさめられたはず。
全体的に薄味でぼんやりしているが、過去の回想が大部分なので雰囲気とも言える。
チョルスをあっさりと家に入れる部分が違和感があるが(この家とにかく他人がどんどんあがりこむ)、母親役のチャン・ヨンナムの独特の声と演技で「まあそんな人か」とむりやり納得。
ソン・ジュンギが本作でイメージチェンジを果たしたというが・・・まあファンなら十分楽しめるだろう。
卑怯な男に『建築学概論』でこれまた嫌味な先輩を演じたユ・ヨンソク、彼は演技がうまい。
個人的に収穫だったのは、ヒロインのパク・ボヨン。この映画の発表インタビューを見たときは、なんだか素人っぽいなぁという印象だったんだけど・・・・可愛いじゃない!
井上真央とイ・ミヨン(『中毒』『ある会社員』)を混ぜたような顔は素朴さもあってキュートだし、演技が思いのほかしっかりしてて、感情の変化をうまく表現していた。劇中の弾き語りも可愛らしくよかった。
ソン・ジュンギに興味の無い方は彼女に注目して見るべし。
(パク・ボヨンのNAVER画像検索結果)
★★★☆☆
!!!注意 これ以降ネタバレあり!!!
通常版と拡張版の違いは、終盤で老いたジュニが舞台となる家を訪れたときに、まったく年老いていないチョルスと再開するシーンだそう。私が見た拡張版では、当時の姿(パク・ボヨン)に戻る演出がされるんだけど、通常版では現在のジュニのままらしい。
日本版でどうなっているかは不明。
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韓国映画『オオカミ少年 拡張版』感想
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