タイトル:골든슬럼버(ゴールデンスランバー)
公開:2018年(108分)
監督:ノ・ドンソク
出演:カン・ドンウォン、キム・ウィソン、ハン・ヒョジュ、キム・ソンギュン他
伊坂幸太郎の小説が韓国で映画化。日本版は未見
現実感が薄く、尺の上でも消化不足が予想された「キルオ」はあっさりと捨てて大きく原作から改変(日本版はちゃんとキルオが出てるようで見てみたい)
キム・ウィソンを変わりにあてることで韓国らしい重さと人情的な説得力を表現したのは悪くない選択
他にもラストへの流れは大きく改変していて、過去の友人との記憶から生き残りの道を探る部分は薄味に
ただ、途中で国(国情院)に締め上げられたキム・ソンギュンが、ぎりぎりで友情を選択する演技でカバー
原作で印象的だった、中盤での主人公の父親のインタビューシーン。これはさすがに熱い家族愛を描くのが上手い韓国映画らしく泣きそうになった
原作ではこの場面と最後の最後の流れがつながってさわやかな読後感を与えるわけだけれども、こちらも大きく改変(その前の整形のくだりがないので同じにしようがない)
ラストは原作の根幹にかかわる部分を変えているともいえ、賛否両論あるかもしれない
個人的には、皆がより積極的に自己主張をする韓国ならではの改変で、アリだと思った
なにせ国民のデモから大統領や大財閥の会長が逮捕されて、次期大統領候補がセクハラで訴えられて失脚するお国柄だしね
そのラストに強烈な印象を与えるのがカメオ出演のキム・ユジョン
さすが!
余談① ユジョンちゃんにアックジョンですれ違ったのがもう7年前か
小学校の友人らしき数人と一緒に歩いてたんだけど、人目で一般人ではないとわかる強烈なオーラを発していた
当時小学生ですでにいい役者だった
本作のトータル1分にみたない出演時間でこれだけの印象と説得力を表現できる俳優はなかなかいないだろう
余談② この映画の公開時に、原作をさきに呼んでみようと小説を羽田空港で買った
けっきょく映画館では見れずに先週の東京出張の飛行機の中で見たという・・・
なにやってんだか・・・・